引き込み工事
電線から建築物および電気機器に電気を供給するための工事です。工事以外にも事前に申請が必要ですので、2~3か月ほど前から取り組む必要があります。引き込む電気の種類によって低圧引き込み工事と高圧引き込み工事に分かれます。
《必要工事種類》
PAS工事
引き込み柱
高圧ケーブル工事
端末処理
高圧から低圧への変更工事
低圧引き込み工事
引き込み工事
PAS工事
自社で電気事故が発生した場合、対策を行っていないと他の事業所や近隣の住宅へ影響が出てしまいます。
PASは気中負荷開閉器のことを指しており、電気事故が発生した場合に、近隣への波及事故(近隣を巻き込んだ停電事故)を防ぐための機器です。
引き込み柱工事
近くに高圧の電線が通っている場合は、そこから引き込むことになります。引き込み柱というのは、建築物に引き込む直前に設置してある電柱のことを指します。
電線の荷重がかかるのが片一方しかないので、倒れないように基礎の部分から強く建ててあります。
高圧ケーブル工事
6,600Vの高圧電気を通すケーブルを設置し、電気を引き込みます。高圧電気を受電する建築物電気機器の根幹とも言える大切な工事になります。そのため、技術者に求められるレベルも相当なものとなり、講習会や検定制度などもある特殊な工事種目です。
端末処理
引き込むために設置する電線の接続部の処理を行います。
この処理が適切ではない場合、漏電の原因となるためこの末端処理は非常に重要不可欠です。
高圧から低圧への変更工事
高圧で送っていた系統を低圧電源の系統に変更する際、それに合わせて引き込む電源の種類も変わっていきます。
また、引き込みを受ける設備自体を変更する必要も出てきます。
低圧引き込み工事
電柱に設置してある変圧器から低圧電気を引き込むための工事です。
引き込み点から低圧ケーブルを敷設し、引込開閉器盤まで電力の引き込みを行います。
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